老人が嫌いなのは病原菌を意識してしまうから?

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見知らぬ老人に嫌悪感を示してしまうことがある原因は進化心理学で説明できるかもしれません。

ミシガン大学のクアン・カオらは若者が親しい老人と見知らぬ老人に対して抱く感情についての実験を行いました。

それぞれに対する嫌悪感を自己申告やコンピュータによる反応測定によって調べたところ、自分の祖父母のような親しい老人よりも見知らぬ老人に対してのほうが嫌悪感を強く抱くことが分かりました。

これは「お年寄りを敬うべきである」という考え方を持っているかどうかとは関係がありませんでした。つまりお年寄りを敬うべきと考えている若者でも見知らぬ老人には嫌悪感を抱きやすいということです。

進化心理学では人間は自分やこれから生まれてくる子孫のために病原菌を持つ相手を避ける本能を持っているとされています。

そしてその判断は外見や行動を観察して行います。加齢によってシワが増えたり、腰が曲がったり、震えが出たりするとそれが不健康のシグナルと判断され嫌悪感を抱かれやすいということです。

しかし親しい老人の場合は免疫の類似性が高く健康リスクが低いと判断するため嫌悪感を持ちにくいのです。

<論文>Quan Cao, Jian Sun, Ming Peng, Bin-Bin Chen. (2022). Behavioral Responses to Familiar Versus Unfamiliar Older People as a Source of Disgust.

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