映画や本のヒット予測をする裏技

マーケティング

映画が公開された直後や本が発売された直後にそれらがヒットするか予測できれば、早めにオウンドメディアなどで取り上げる準備ができるので消費者が注目する頃には他社に先行できます。

株価にも影響する可能性がありますから投資判断にも活かせます。(あくまで投資は自己責任ですが)

とはいえ映画鑑賞や読書が趣味で常に最新情報にキャッチアップしている人でもヒット予測は難しいものです。専門家や評論家でさえ外すことが多いです。

しかしヒットを予測する面白い方法が研究によって見つかりました。

どうすれば良いかというと早い段階で投稿されたクチコミがどれだけ感情に根ざしているかを確認すれば良いのです。

ヒットするものは情動を良くも悪くも動かす

マサチューセッツ大学の研究者たちが映画のレビューサイトでそれぞれのタイトルごとに最初に投稿された30件のクチコミを分析しました。

具体的には「Evaluative Lexicon」という分析ツールを使ってクチコミの情動性を評価しました。

これは良い評価か悪い評価かということではありません。どれだけ感情が込められた言葉を使用しているかということです。

たとえば「awe-inspiring(畏敬の念を抱かせる)」という単語と「impeccable(非の打ち所がない)」という単語では前者のほうが情動性が高いといえます。

この分析から分かったこととして情動性の高いクチコミが多い映画ほどその後にヒットする可能性が高いということでした。

なぜこのような結果になったのかというと情動を呼び起こされた体験は記憶に残りやすく友人などとの会話でも話題に出やすくなるため、それがクチコミを広めヒットにつながるのではないかということです。

評価の星の数は関係ない

今回の分析では星の数と映画がヒットするかどうかに相関はないということも分かりました。

またアマゾンの本やレストランの評価サイトでも同様の分析を行ったところクチコミの情動性の高さとその後の人気に相関があることが分かりました。

感情に根ざした言葉をどれだけ使っているかという視点でクチコミ内容を確認すると、公開されたばかりの映画や出版されたばかりの本がヒットするかどうか知るのにも役立つかもしれません。

ヒット作が必ず面白いというわけではないですが…

参考文献:Matthew D. Rocklage,et al.(2021).Mass-scale emotionality reveals human behaviour and marketplace success

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