妊娠中のマインドフルネスが生まれてくる乳児に良い影響を与えるようです。
米国ワイル神経科学研究所が高いストレスを経験している135組の母子家庭の親子を対象に実験を行いました。
それによると母親が妊娠中に8週間のマインドフルネスに基づくプログラムを受けていた乳児はそうでない乳児に比べてストレスに上手く対処したということです。
この実験では乳児のストレス反応を引き出すために母親と2分間遊んだ後に2分間無視されるということを繰り返させました。
すると母親が妊娠中にマインドフルネスを実践していた乳児のほうがストレス状態から開放されたときに自律神経のストレス反応が早く消失したのです。また自分の手を見たり指をしゃぶったりという自己鎮静行動も多く見られました。
妊娠中の母親のストレスが乳児に悪影響を与えることは多くの研究で明らかになっていましたが、今回の実験は出生前の社会的介入が自律神経系の反応によって測定される子供の健康状態を改善する可能性を示した初めてのものといえます。
<論文>Norona-Zhou Amanda, Coccia Michael, Epel Elissa, et al. (2022). The Effects of a Prenatal Mindfulness Intervention on Infant Autonomic and Behavioral Reactivity and Regulation