背任行為をする社員の見抜き方

組織論・人事

背任行為は会社に損害を与えるだけではなく客先や協力会社にも多大な迷惑を掛けます。

会社員だった頃に取引先の社員が横領をしたためこちらの資料まで警察から提出を求められ担当部署が仕事にならなくなっているのを見たことがあります。

ということで今回は背任行為をする可能性の高い社員の見分け方を説明します。実は面白い方法で不正をする人間を見分けることができるのです。

答えを先に言ってしまうと中途半端にルールを守っている社員です。このタイプは背任行為をする可能性が他の社員よりも高いといえます。

イスラエル工科大学の風変りな実験

イスラエル工科大学の研究者たちが少し風変りな実験を行いました。

街中を歩いている人に声をかけて次の3種類の人を集めました。

  • マスクをきちんとつけている人(100人)
  • マスクをあごや首にズラしてつけている人(100人)
  • マスクをつけていない人(100人)

そして彼らにDie-Under-The-Cupというゲームをさせました。

これはサイコロを振って出た目の大きさによってお金が貰えるというものです。

今回の実験では出た目に5NIS(新イスラエルシェケル)を掛けた金額が貰えることになっています。(5NIS=約167円)

嘘つきが分かるゲーム

このゲームのポイントはいくつの目が出たかは自己申告ということです。なので簡単に不正ができます。

というより不正をさせるために設計されたゲームとして心理学実験ではよく用いられています。

被験者が不正をしたかどうかは隠しカメラなどを利用しなくても分かります。期待値との乖離で判断すれば良いからです。

サイコロを1回振ったときの期待値は3.5です。
(1~6までの目に6分の1を掛けたものの合計)

ですから被験者全員が申告した数字の平均が3.5と離れているグループほど実際に出た目より大きな数字を申告している人が多いと分かります。

結果は以下の通りでした。

  • マスクをきちんとつけている人たちの平均:4.05
  • マスクをあごや首にズラしてつけている人たちの平均:4.91
  • マスクをつけていない人たちの平均:4.21

以上の結果からマスクをズラしてつけているグループの人たちが最も不正をする可能性の高い人たちということが分かりました。

中途半端なルールの守り方は積極的に不正をする性格の表れ

コロナ対策のためにイスラエルでは公共の場でマスクを着用することを義務付けており違反すると500NIS(約16,720円)の罰金が課せられることになっています。

そのためマスクをズラしてつけている人たちは警察に見つかったときにズレてしまったと言い訳をするために一応つけているだけという人が多いのではないかと考えられます。

つまり積極的に不正をする性格がマスクの着用の仕方にも表れているということです。

マスクに限らず決められたルールを中途半端に守っている人間は事前に言い訳を準備しているということですから、積極的に不正行為をする可能性が高いと考えられます。

参考文献:Yossef Tobol, et al.(2020).Dishonesty and mandatory mask wearing in the COVID-19 pandemic

タイトルとURLをコピーしました