お金の心配がストレスを生みさらに低収入となる

サイコロジー

お金の心配ばかりしているとストレスが溜まります。すると認知機能が低下することが実験で分かっています。

認知機能が低下すると経済的な判断を正しく行えなくなり、さらにお金が減ってしまうことになります。

さらに子供がいる人は気をつけなければなりません。これらのメカニズムが子供の成長に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。

車の修理代について想像してもらう実験

ウォーリック大学がショッピングモールに来ている客に協力してもらって実験を行いました。

まず参加者に車が故障したときのことについて想像してもらいます。

「あなたの車は故障しました。修理するのに○○ドルかかります。一括で払うかローンを組むか修理自体をしないことにするか?考えてみてください」と言って想像してもらいます。

このときにかかる修理代は、1つののグループには150ドルと言い、もう1つのグループには1500ドルと言います。

貧乏な人は高い修理代を想像するとテストのスコアが下がる

そして、どうするか考えてもらった後で今度は認知機能を測定するテストを受けてもらいました。

その結果どうなったかというと、年収の高い人たちは修理代が150ドルといわれたグループも1500ドルといわれたグループも認知機能を測定するテストの結果は変わりませんでした。

しかし年収の低い人たちは修理代が150ドルかかると言われたグループよりも1500ドルかかるといわれたグループのほうがテストの結果が悪かったのです。

お金の心配をすると認知機能が低下する

なぜこのようなことが起こったかというと、年収が低い人にとっては修理代150ドルはそれほど負担に感じなくても、1500ドルは負担に感じたからです。

そうすると、たとえ仮のシチュエーションを想像しただけであっても自分自身の実際の経済状況の心配が想起されてしまいます。

そして脳がその心配をすることにリソースを割いてしまったので、問題を解くためのリソースが減ってしまったのです。つまり認知機能が低下したということです。

貧乏の原因は貧乏なこと

この実験からお金の心配をすると認知機能が低下するということが分かります。

そして認知機能が低下すると貧乏になってしまう判断や行動をしてしまうということです。

つまり貧乏な人が貧乏な原因というのはお金の心配をするからです。お金の心配に脳のリソースを取られて正しい判断ができなくなるからです。

親の収入が低いと子供の語彙力が育ちにくい

ちなみに収入の低い親はお金の心配ばかりしているので子供に話しかける時間が減ります。会話をするにしてもいつも同じ言葉ばかり使いがちになります。

その結果として子供の語彙力が育ちにくいというカリフォルニア大学の研究もあります。

貧困が連鎖する理由は色々ありますがこういったことも要因の一つかもしれません。

参考文献:Anandi Mani, et al. (2013). Poverty Impedes Cognitive Function.

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